慈しみプロジェクト隊員 飯澤の今昔

隊員インタビューの続き(Page3)

1年前の自分を思い出して、何か気づきはありますか?
飯澤:

そうですね。今思えば以前は自分の一方的な見方でお客さんにアプローチしていたんです。 お客様にとってメリットのある話や楽しんでもらえる話題ならたくさん聞いてくれるだろうと思いながら話していたんです。 こちらが良かれと思っていた行為が、相手にとってはありがた迷惑だったんですね。 「そんなの聞いてる時間ないんだわ」とか「どうでもいい話だったら早く帰ってください」とか言われたり、 相手への配慮が無かったんです。 相手の気持ちが理解できず、自分がやりたいばっかり。

山田社長:

それができないということは、相手が何に困って何を望んでいるかも聞かずに、 相手にとっては良いと一方的に決め付けて、時間もないのに押し付ける。 こういう人は相手への思いやる気持ちが少ない人っていうことだよね。 そういうのを仕事が出来ない人だって言う人が多いが、仕事が出来ないんじゃなくて、 相手へ思いやる気持ちが足りないっていうだけなんだよね。 営業の技術はなくても、人の気持ちが分かる人は分かるよね。 みんなそこを履き違えてるなあって思う。
飯澤は業務はまだ最低限だけど、人の気持ちを理解することや 人に対しての思いやりは以前と比べても大きくなったと思います。

プロジェクトを行っていて、幸せに感じたエピソードはありますか?
飯澤:

幸せというか、助けてもらったことがありました。 外回り中に車がエンストしてしまったときに、自分のお客さんに電話して助けてもらったんですよ。 レッカーで運んでもらって事なきを得ました。 自分が愛される努力をすれば助けてもらえる人が増えるんだなと実感したポイントです。

一日何社まわるんですか?
飯澤:

4社まわります。

既存のお客様ですか?また新規顧客もあるのですか?
飯澤:

既存のお客様のみです。新規顧客は、紹介がある場合以外はまずありません。

山田社長:

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儲かる仕事って困っている人たちをどれだけ助けることができるかっていうのが 事業になっていくんじゃないのかなと思います。 それを営業は聞き出せないんですよね。 飯澤君は完璧ではないけどそれをどんどん聞き出せるようになっている。 お金じゃなくてその“困った”を本当に解決して、 存在価値のある人間が集う存在価値のある会社にしたいなあって、 存在価値のある人間ばかりが集う会社って楽しいだろうなあって思うんです。 文句や他人の批判ばっかり、そんなことばっかり言う人っていますよね。 そんな人といても建設的ではないし、誰も幸せになれないじゃないですか。 そんなことよりも、今日こうやって喜んでもらったんだわーっていう楽しく会話が出来る組織を作りたいなって。 それがこのプロジェクトは可能なんです。 その結果が出てきているって感じかな。

社長は同行されたりするんですか?
山田社長:

一度もないです。

飯澤:

毎回報告です。毎日全部報告です(笑)

そうすることで価値観の違いが見えてくるんです。 お客さんの質問に私だったらこう答えるなーとかね。 最近飯澤はだいぶ良いこと言っているなって思うことがありますね。

新しい人が入ってきたら指導は社長がするんですか?
山田社長:

2人ですね。新人さんの業務連絡を聞きたいしね。 そしていつかは飯澤君以外には何も言わないようにしたいです。 新人が慣れてきたら飯澤が教えるようにするけど、 今度は飯澤が人を教える立場になるので、私はその指導をしたいんです。
人に何かを教えるときが一番難しいんですよ。 教えられる側としては、その言葉の裏に何か潜んでいないかと勘ぐろうとするじゃないですか。 そして勝手な思い込みや妄想で解釈されてしまうようなこともありますよね。 僕はそれを“フィルター”と呼んでいるんだけど、 教えられる側から「こいつ気に入らない奴だな」と思われた瞬間からその方向でずっと言葉を拾い続けらるんだよね。 でも教える側としては、気に入らないと思われてても その“フィルター”を考慮して誤解のないように教えないといけないんです。
その“フィルター”を飯澤は現在進行形で勉強しているんです。 ちゃんと話すと「そうだったんですか!」となること多いじゃないですか。 それが飯澤も出来るようになるといいなって。

山田社長:

ここでなんですけど、私は現実派じゃない夢見る少年なんですけど、 このプロジェクトは映画の「ペイフォワード」をもとに作ったんですよ。 それで将来的には飯澤に、 「僕、社長を助けるから、ここで助けることができたら社長も3人の人を無償で助けてやってくれないですか?」、 「3人だけでいいから、めんどくさいこともやるから、3人だけ社長も誰かの役に立ってくれないですか?」と、 ペイフォワードと同じ言葉をお客さんに言って欲しいんです。 「さらにその3人が3人を計9人を幸せに出来るように 社長からもねずみ講方式でやってくれないかなあ」って言えるようになってほしいんです。
そして無償で助けてやれる関係性がずっと組織的に広がっていったら、 もっと仕事の内容が変わるんじゃないかとおもうんです。 今はそれが言えるように基礎を作っている状態。 出会っていきなりこんなことを言うと誤解されるけど、 人の関係性の中で、この人だったら言えるかな?という人がぼちぼち出てくるはずなんですよ。 ペイフォワードの映画と同じように世の中を変えることができたらいいなって思うんです。

皆さんにお伝えしたいのですが、山田がやりたい事を理解いただくために、
        面接に来られるかたは事前に映画「ペイフォワード」を観てからお越しください(笑)
その他どんな相談を受けて、どんなことで役に立ったかなどを教えてください。
飯澤:

コインランドリーを数店経営している方からの相談で、 新しく出店したいので不動産屋を紹介して欲しいとか、 コンテナ事務所を建てようと思っているんだけどコンテナを扱っている所を紹介してほしいっていうのもありましたね。 どちらとも紹介することはできました。
最近ですと、業務用の空調エアコンの買い替えを検討している社長から、 いつも任せているところとの相見積もりの依頼がありました。 結果としてそこの業者より約4割安く出すことができました。 そこの社長から言われたのは、専門の業者じゃないから同じくらいか、 少し高いくらいかなとタカをくくっていたんだけど、奇跡の値段だ!と言われました(笑) 結局は、奥さんがいつもの付き合いのところへ既に依頼していたので受注は出来なかったんです。

山田社長:

まあしょうがないよね。愛されてなかったってことだね(笑)

飯澤:

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あとは、工業用の配管をオーダーで作った会社からの相談で、 年末だし、納品・設置する会社が北陸のため、 その配管を設置しに行く業者がいないのでどうにかならないか?と相談がありました。 紹介できる会社があったので、紹介したところ問題なく完了することが出来ました。


他にも、高圧の電力で毎月100万円くらい使っている中区のテナントビルがあるんですが、 電力の削減を専門でやっている会社を紹介したところ60万円くらいになり 月約40万円の削減になってお互いに喜ばれる内容になりました。

山田社長:

同じような内容で他の案件でも年間で30万円の削減を達成できたこともあります。 ここも削減会社を紹介。双方のお客さんに喜ばれ、飯澤君も笑顔になったんですね。 さらに、この案件に関しては年間30万円の削減が出来たので、 以前より新たにビジネスホンを提案していたのですが、 今回電気代で削減できたからビジネスホンを買っていただけたんです。
最終的には自社の商材を感謝の意味も込めて喜んで購入いただきました。

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